藤原俊成筆 日野切
素紙に千載和歌集が書写されている。
筆者は藤原俊成。
書風は独特で、鋭く変化にとんでおり力強い。
千載和歌集の撰者である藤原俊成自身の筆になる撰者自筆本の断簡にて、国文学上の価値も極めて高い。
釈文
権中納言通親
よにしらぬ秋のわかれにうちそへて
人やりならすものそかなしき
こひのうたとてよめる
藤原経家朝臣
ちきりしにあらすなるとのはまちとり
あとたにみせぬうらみをそする
藤原定家
しか許ちきりしなかもかはりける
このよに人をたのみけるかな
《売約済》
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