素紙に月詣和歌集が書写されている。書写年代は鎌倉時代13世紀と思われるが、藤末鎌初12世紀の書形式が見受けられる。西行は平安から鎌倉にかけての多くの古筆の伝承筆者とされている。出光美術図録 西行の仮名 所載釈文かねてよりたゝひとこえとしらませはきくはまとはし山郭公 初聞山郭公といふことをよめる 藤原親佐けふこそはさとなれそむれほとゝきす人こえなけとたれかおしへし 顕昭法師きゝそめてのちもまたるゝ郭公こはまたゝれにしのふなるらん
《売約済》