紺紙に銀泥で華厳経が書写されている。書写年代は奈良時代。写金字経所にて書写された。寛文7年(1667)2月14日、東大寺二月堂が修二会(お水取り)の期間中に焼失した折りに、焼け跡の灰の中から発見された『華厳経』(六十巻本)。料紙に焼損があることから「二月堂焼経」と呼ばれて世に名高い。現存する奈良時代唯一の紺紙銀字経である。
《売約済》