伝藤原行成筆 往生講式断簡
淡々とした雲紙に、永観が撰述した往生講式が書写されている。
書写年代は平安時代11世紀。
極楽往生を願い同志のものが集って行う念仏・礼頌の方式を記
した物。『順次往生講式』『阿弥陀講式』とも云う。まず、西
壁に阿弥陀来迎図を奉安し法要・回向などの行法を行う。
書風はいわゆる「行成様」であり、懐がゆったりと広く品格
の高い和様行書の名品である。「高野切第三種」と通づるところ
があり、11世紀後半の書写にかかるものであろう。
※上記、「古筆切研究第1集」より高城弘一先生の著述を抜粋。
釈文
長命哉心猶駐者黄金樹林之暮色涙不
留者上品蓮臺之曉樂凡見色聞聲皆見
佛聞方之因縁聞香甞味是發心修行之方
《売約済》
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